前回の記事では、グルテンが筋肉の成長を妨げるメカニズムや、グルテンフリー食が筋肥大とパフォーマンス向上にどう貢献するかを解説しました。
理論は理解できたけれど、「じゃあ、具体的に何をどう食べればいいの?」と感じている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたの疑問を解消します!筋肥大を追求する筋トレ民のために、今日から実践できる簡単で美味しいグルテンフリーレシピを、バルクアップ期と減量期それぞれに分けてご紹介します。
これらのレシピを活用して、あなたの筋トレライフをさらに充実させましょう!
目次
1. グルテンフリー筋トレ飯の基本原則
グルテンフリー食でも、筋肥大に必要なPFCバランス(タンパク質、脂質、炭水化物)を意識することは非常に重要です。
- 良質な炭水化物源: 筋肉のエネルギー源となる炭水化物は、米(白米、玄米、もち米)、じゃがいも、さつまいも、キヌア、グルテンフリーオートミールなどを中心に摂りましょう。
- 豊富なタンパク質源: 肉、魚、卵、大豆製品(豆腐、納豆など)、グルテンフリープロテインなど、多様なタンパク質源からバランス良く摂取します。
- 健康的な脂質: アボカド、ナッツ、オリーブオイル、MCTオイルなど、良質な脂質はホルモンバランスや吸収効率の向上に役立ちます。
2. バルクアップ期向け:高タンパク・高炭水化物レシピ
筋肉量を増やしたいバルクアップ期には、十分なエネルギーとタンパク質を確保することが重要です。
2-1. 鶏むね肉と玄米のパワーボウル

手軽に作れて、栄養満点!トレーニング後の回復食にも最適です。
- 材料(1人分):
- 鶏むね肉:200g
- 玄米ご飯:200g
- ブロッコリー:1/2株
- パプリカ(赤・黄):各1/4個
- オリーブオイル:大さじ1
- グルテンフリー醤油:大さじ1
- おろしにんにく:小さじ1/2
- 塩、こしょう:少々
- 作り方:
- 鶏むね肉は一口大に切り、塩こしょうで下味をつける。
- ブロッコリーとパプリカは食べやすい大きさに切る。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、鶏むね肉を炒める。色が変わったらブロッコリーとパプリカを加えて炒める。
- グルテンフリー醤油とおろしにんにくを加えて全体に絡める。
- 器に玄米ご飯を盛り、その上に炒めた具材を乗せて完成。
- ポイント: 野菜は季節のものに変えたり、きのこ類を加えたりしても美味しいです。
2-2. 米粉プロテインパンケーキ

朝食やトレーニング前のエネルギー補給にぴったり。グルテンフリーでもふわふわ食感!
- 材料(2枚分):
- 米粉:50g
- プロテインパウダー(無糖、グルテンフリー推奨):20g
- 卵:1個
- 牛乳または豆乳:80ml
- ベーキングパウダー(アルミフリー):小さじ1/2
- お好みでメープルシロップ、フルーツ、ナッツ
- 作り方:
- ボウルに米粉、プロテインパウダー、ベーキングパウダーを入れ、泡立て器でよく混ぜる。
- 別のボウルに卵を溶きほぐし、牛乳または豆乳を加えて混ぜる。
- 1の粉類に2の液体を少しずつ加えながら、ダマにならないようによく混ぜる。
- フライパンを中火で熱し、薄く油をひく(分量外)。生地を流し入れ、弱火で両面を焼き色がつくまで焼く。
- 焼き上がったら器に盛り、お好みでメープルシロップやフルーツ、ナッツを添えて。
- ポイント: バナナを潰して混ぜ込むと、自然な甘みと風味が増します。
2-3. 鮭とキヌアの彩りプレート

オメガ3脂肪酸も摂れる、栄養バランスの取れた一皿。
- 材料(1人分):
- 生鮭切り身:1切れ(100~120g)
- キヌア:50g
- 水:100ml(キヌア用)
- ほうれん草:1/4束
- ミニトマト:5個
- レモン(飾り用):少々
- オリーブオイル:小さじ1
- 塩、こしょう:少々
- 作り方:
- キヌアは目の細かいザルに入れ、軽く洗ってから鍋に入れ、水を加えて蓋をして中火にかける。沸騰したら弱火にし、水分がなくなるまで約15分炊く。火を止めて5分蒸らす。
- 鮭は塩こしょうを振る。ほうれん草は茹でて水気を絞り、食べやすい長さに切る。ミニトマトは半分に切る。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、鮭を皮目から焼く。両面に焼き色がつき、中まで火が通ったら取り出す。
- 器に炊き上がったキヌア、焼いた鮭、ほうれん草、ミニトマトを彩り良く盛り付け、レモンを添えて完成。
- ポイント: キヌアはまとめて炊いて冷蔵保存しておくと便利です。
3. 減量期向け:低糖質・高タンパク質レシピ
体脂肪を減らしたい減量期には、糖質を抑えつつタンパク質をしっかり摂ることが重要です。
3-1. 鶏ひき肉と豆腐のグルテンフリーガパオ風

ご飯なしでも満足感たっぷり。低糖質で高タンパク質を実現します。
- 材料(1人分):
- 鶏ひき肉:150g
- 木綿豆腐:1/4丁(約75g)
- ピーマン:1個
- 玉ねぎ:1/4個
- にんにく、しょうが(みじん切り):各小さじ1
- 卵:1個
- オリーブオイル:小さじ1
- A (グルテンフリー醤油:大さじ1、オイスターソース(グルテンフリー推奨):大さじ1、ラカントSなどの甘味料:小さじ1、水:大さじ1)
- バジル(生または乾燥):適量
- 作り方:
- 豆腐はキッチンペーパーで包み、軽く水気を切っておく。ピーマン、玉ねぎは粗みじん切りにする。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにく、しょうがを炒める。香りが立ったら鶏ひき肉を加えて炒め、色が変わったらピーマンと玉ねぎを加えてさらに炒める。
- 豆腐を崩しながら加え、Aの調味料を加えて全体に味がなじむまで炒める。
- 火を止める直前にバジルを加えて混ぜる。
- 別のフライパンで目玉焼きを作る。
- 器に盛り付け、目玉焼きを乗せて完成。
- ポイント: ご飯の代わりにカリフラワーライスを添えても良いでしょう。
3-2. ツナとアボカドのグルテンフリーオープンサンド

手軽に作れて、良質な脂質とタンパク質を摂取できます。
- 材料(1人分):
- グルテンフリークラッカーまたは米粉パン:2枚
- ツナ缶(水煮):1缶(70g)
- アボカド:1/2個
- レモン汁:小さじ1
- マヨネーズ:大さじ1
- 塩、こしょう:少々
- お好みでディルやパセリ(みじん切り)
- 作り方:
- ツナ缶は水気をしっかり切る。アボカドはフォークで潰し、レモン汁を加えて混ぜる。
- ボウルにツナ、潰したアボカド、マヨネーズ、塩、こしょうを入れ、よく混ぜ合わせる。
- グルテンフリークラッカーまたは米粉パンに乗せて完成。お好みでディルやパセリを散らす。
- ポイント: クラッカーの代わりに、厚切りにしたキュウリや大根に乗せてもヘルシーです。
3-3. 卵と野菜の具だくさんスープ

温かく、低カロリーなのに満足感があるスープは減量期の強い味方です。
- 材料(1人分):
- 卵:1個
- 鶏むね肉(細切り):50g
- キャベツ:1/8個
- 人参:1/4本
- きのこ類(しめじ、えのきなど):50g
- 水:200ml
- 鶏ガラスープの素(顆粒、グルテンフリー推奨):小さじ1
- 塩、こしょう:少々
- ごま油:小さじ1/2
- 作り方:
- キャベツと人参は細切りに、きのこ類はほぐしておく。
- 鍋にごま油を熱し、鶏むね肉を炒める。色が変わったらキャベツ、人参、きのこ類を加えて炒める。
- 水を加えて煮立たせ、鶏ガラスープの素を加えて野菜が柔らかくなるまで煮る。
- 溶き卵を回し入れ、ふわっと浮き上がってきたら火を止める。
- 塩こしょうで味を調えて完成。
- ポイント: 豆腐やわかめを加えても美味しく、さらにタンパク質や食物繊維を補給できます。
4. グルテンフリー筋トレ飯を続けるコツ

せっかく始めたグルテンフリー筋トレ飯、無理なく継続するためのコツをご紹介します。
作り置きの活用
週末にまとめて鶏むね肉を茹でてほぐしたり、玄米を炊いて冷凍したり、野菜をカットしておくだけで、平日の調理時間が大幅に短縮されます。忙しい筋トレ民にとって、作り置きは継続の強い味方です。
調味料の選び方
意外と見落としがちなのが調味料です。市販の醤油やカレールー、ドレッシングなどには小麦が含まれていることが多いです。
グルテンフリー醤油、米酢、塩、こしょう、ハーブ、スパイスなどを活用し、シンプルな味付けを心がけましょう。
最近ではグルテンフリーの調味料も増えています。
外食・コンビニでの工夫
完璧にグルテンフリーを貫くのは難しい場面もあります。そんな時は、焼き鳥(塩)、刺身、ステーキ、焼き魚、サラダチキン、ゆで卵など、素材そのものの味を活かしたメニューを選びましょう。
コンビニでは、おにぎり(具材に注意)、サラダ、プロテインバーなどを活用すると良いでしょう。無理なく、できる範囲で選択することが大切です。
結論:グルテンフリー筋トレ飯で、理想の体を手に入れよう!

グルテンフリーの食事は、単なる流行ではありません。体内の炎症を抑え、栄養吸収を最適化し、トレーニングパフォーマンスを向上させることで、あなたの筋肥大を強力にサポートする戦略です。
今回ご紹介したレシピは、どれも手軽に作れて、筋トレに必要な栄養素をしっかり摂れるものばかりです。ぜひ今日からこれらのレシピを試して、グルテンフリー食がもたらす体の変化を実感してください。
美味しく、楽しく、そして効率的に。グルテンフリー筋トレ飯で、あなたの理想のフィジークを追求しましょう!